飯豊連峰大縦走

         7月16日(水)~19日(土)      
       特別企画 憧れの飯豊連峰大縦走

           飯豊山(2105m)

         東北の名山大縦走第一弾!
   飯豊に咲く花、吹く風、射す光は他の山とは違う

ウィンズワールドhttp://www.winds-world.comのホームページより

「飯豊山は懐が広くて奥深い」が通り相場ですから、
どこの登山口から飯豊山単体を目指しても、間違いなく1泊2日は
要してしまいます。なのにツアーという形態でありながら
「1夜行2泊3日でその連峰のほとんどを歩いてしまおう」
という企画ですから、“飯豊連峰縦走”のタイトルも決して大げさ
とは言えないでしょう。
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19日:御前坂の途中より大日岳をバックに


【7月16日 各地~奥胎内ヒュッテ】
宇都宮22:00発~東北道~佐野~北関東道~関越道~北陸道~
日本海東北道と乗り継いでから中条ICで一般道に降り、更に30Km
近くも谷間を走るとようやく奥胎内ヒュッテに5:00到着しました。
「フ~!」


【7月17日 胎内ヒュッテ~足の松尾根~門内小屋】
仮眠をする間もなくあたふたと車を降りて準備運動。
足の松尾根の急登に備えます。その足の松尾根登山口までは6時
発でシャトル(マイクロ)バスが出ていますのでそれに乗り込みます。
歩けば1時間の道程を、シャトルバスなら片道10分程度。
3往復で全員が登山口に勢ぞろいしました。
足の松登山口7:00発
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簡素な標識。下見の際には壊れて転がってたっけ

「すばらしいブナ林だね~!」
の言葉も終わらないうちから木の根も露な急登になりました。
その険路が延々と続く上岩場もクリアーしなければならず、
更に新潟の名峰二王子岳(1420m)を同じ目線で捉えるように
なってからも、一向に勾配の弱まることなく汗を搾り取るのが
この尾根の特徴です。まっ、山形県側の丸森尾根も梶川尾根も
似たり寄ったり、石転び雪渓やダイグラ尾根はそれ以上ですから、
楽園に辿り着くまでは歯を食いしばって耐えるより仕方ありません。
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途中ちょっとした岩場があります。Iさんは岩が苦手

姫子ノ峰8:10着8:25発~1095mポイント10:25着10:35発
~ブナ林の日陰10:50着(昼食)11:25発~朳差岳分岐
13:00着


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大石山(朳差岳分岐)でホッと一息

大石山で長くきつかった急坂から開放され、待望久しかった稜線
歩きになります。
13:10に発って、ニッコウキスゲとヒメサユリが群れ咲く稜線を
ウキウキ、ワクワク進みます。下見の頃、一面ハクサンイチゲの
白に埋もれていた場所です。
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たおやかな緑の海をたゆとう私たち
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頼母木小屋のバイオトイレ。使用後に20~30回ペダルを
こぎます。飯豊の数軒の小屋がこの方式を採用しています
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頼母木小屋を後にして
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花の小径で思わず「ハイ、ポーズ!」

実のところ、足の松尾根の登りで熱中症状態になってしまった仲間が
2名でてしまいましたので、Y田CLが付き添って頼母木小屋泊に
変更し、残る17名は予定通り門内小屋を目指したという経緯が
ありました。水の豊富な頼母木小屋でタップリ(7.5リットル)調理用
の水を積み込んだので、重かった~!

頼母木小屋13:55着14:10発~頼母木岳山頂14:30着
14:45発~地神山北峰16:45着16:55発~門内小屋
17:05着(泊)


【7月18日 門内小屋~北股岳~飯豊山~本山小屋】
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一夜お世話になった門内小屋を後にして、イイデリンドウが
沢山観られるという山頂を目指します
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シロバナノチシマギキョウ。勿論のこと紫花もイッパイ
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梅花皮(かいらぎ)小屋。ここも水が豊富(治二清水)で大助かり

この日の実際の行動時間は次のようなものでした。
実に12時間余も歩いたのです。
「こんなツアーってあり?」
あるんですね~。それが今回のウィンズツアーだったんです。

門内小屋5:00発~北股岳(2024.9m)6:15着6:25発~
梅花皮小屋6:55着7:25発~梅花皮岳7:50着8:00発~
烏帽子岳(2017.8m)8:25着8:35発~天狗の庭10:50着
(昼食)11:25発~御西小屋12:10着12:40発(サブザック)
~大日岳(2128m)13:40着13:50発~御西小屋15:00着
15:10発~玄山道分岐16:05着16:15発~飯豊山
(2105m)16:50着17:05発~本山小屋17:15着(泊)


各山頂がガスっていてまともな写真が撮れていません。
主要な場所だけでお茶を濁し、全ては紹介しきれないながらも
飯豊の花々を楽しんでいただくことにします。
腕の悪いところにきて終始先頭だったため立ち止まれず(言い訳)、
見ての通りです。
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ヨツバシオガマ:飯豊のものは小ぶりから大ぶりまで多種多様
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ショウジョウバカマ:雪解け跡にそれこそビッシリ!
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シナノキンバイ:鮮やかな大輪は遠めにも目立ちますね
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ハクサンコザクラ:雪が解けた跡から次々に芽生えていました
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シラネアオイ:今年はこの花に何度もお目にかかったけれど、
見るたびに大きな感動をもらいます
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キヌガサソウ:この花で思い出すのは白馬や立山です

一休みして人物写真を数点紹介します。
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天狗の庭:私たちが美味しく昼食を頂いている周辺は、
天狗が遊ぶ花畑と、天狗が水浴びする多数の池があります
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御西小屋:ミヤマキンポウゲに囲まれて立っています
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御西小屋周辺の花に埋もれるようにして仲間たちがやってきます

豊富な残雪に少しずつタイムオーバーしてしまい、御西小屋到着時で
40分の遅れ、大日岳に向かう時点では50分遅れになっていました。
飯豊連峰の地図を開いた方には納得していただけると思います。
長い行程と幾つものアップダウンに加えて、数え切れないほどの
凍てた雪渓横断が随所に待ち構えているのです。
仲間の健脚ぶりと精神力の強さには終始驚かされ通しでした。

さて御西小屋から大日岳ピストンですが、その途中雪渓の末端まで
下って水を汲んだりしたにもかかわらず、2時間20分で往復して
しまいました。一部わがままな人物が強引に仲間を急かしたからで
した。歓迎すべきことではありません。
他の場面も含めて数名から「あの人が一緒の時は参加したくない」
との苦情を頂戴してしまいました。
どう行動したら良いのやら、雇われガイドのむずかしいところです。

それらはさて置き、14名が大日岳山頂に立ち両腕で大空を突き刺し
ました。眺望は薄かったもののそれぞれの顔は達成感に満ち満ちて
いて、笑顔+ウルウルと言った風情でした。
「飯豊連峰最高峰に立ててホント~にヨカッタね」

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飯豊連峰最高峰大日岳(2128m):苦労を重ねてここまで
歩いてきたのは、あなたに会いたかったからなのです
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日本百名山飯豊山(2105m):時間が時間ゆえ私たちが独占
しました

飯豊連峰はどこも彼処も花だらけでしたが、御西小屋から飯豊山
にかけて広がる草月平の、種類の豊富さとボリュームには圧倒
されます。
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ハクサンイチゲ:下見から1ヶ月経ったというのに、雪解けが遅かった
場所ではまだまだ豊富に観られます
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ハクサンチドリ:飯豊の花々はみんな群れて咲いています
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アオノツガザクラ:青っぽいクリーム色が道端を席捲していました
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チングルマ:梅に似た花が大地を覆うように群れています
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ニッコウキスゲ:盛りはまだこれからって感じです
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ミヤマキンポウゲ:この花は繁殖力旺盛で、アチコチに群落を
作っていました
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ハクサンシャクナゲ:この山のこの種は皆背が低い
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ヒメサユリ:その豊かさに皆さんは驚きを隠しませんでした

写真とコメントが後先になっていますが、16:50とうとう飯豊山
の頂に到達しました。流石に疲労困憊していましたが、手を握り
あってその感激を分かち合いました。
「日本百名山の頂にたててオメデトウ」


【7月19日 本山小屋~種蒔山~川入~各地】
さあ最終日、下山の日です。
予定では本山小屋5:00発でしたが、頼母木小屋から御西小屋
まで移動して泊まったY田CLとの連絡が取れません。
無線機をバスに忘れてきてしまったからです。
一度管理人同士で通じた携帯も、肝心な時に限って通じません
でした。
連絡が取れないのであれば御西小屋まで駆けるしかありません。
サブザックで駆けること47分、3人とも元気で出発準備中でした。
再びとんぼ返りで本山小屋に戻り16名の仲間に状況を伝えると、
安堵の空気が小屋中にサア~っと流れました。

本山小屋6:50発~姥権現7:35着7:50発~切合小屋8:35着
8:55発~三国小屋10:40着(昼食)11:15発~峰秀水12:25着
12:45発~笹平13:15着13:20発~中十五里14:00着
14:10発~川入15:40着16:00発~いいでの湯にて入浴・夕食
~各地へ


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全員揃い、本山小屋を背にして下山にかかります
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御前坂の途中にて。中央小さく見えるピークが飯豊山
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飽きるほど歩いた雪渓が下山途中にも数箇所
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ヒナウスユキソウ:岩場や砂礫をこの花が飾っていました
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クルマユリ:コオニユリのような咲き方をしていて不思議・・・

乾燥した砂礫地、冷んやりする雪渓、蒸れる草木地などをセッセ、
セッセと歩いて三国小屋でゆっくり昼食。
予報を覆す好天に照らされるものの気分は上々、脚は軽やか
(でもないか?)、風はさわやか。でも剣ケ峰の岩場は要注意!
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下山コースには結構岩が多くて難儀しています
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剣ケ峰の岩場。何回か鎖に頼って下ります

峰秀水で最後の水を補給してからは、長丁場を歩いた後とは思え
ないほどの健脚を発揮して、薬研堀にえぐられた悪路をものとも
せず駆け下りました。
温泉と何とか言う冷たい飲み物の魅力はスゴイ!ものなんですね。
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登山道に太いブナが見えるようになれば貰ったようなもの
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颯爽と登山口(御沢小屋跡)に下りつきました

登山口からキャンプ場、車道を歩いてバスの元に帰り着きました。
握手と抱擁。
“いいでの湯”で健闘をたたえあい、喉を潤し、腹も満たし、
イイ気分でふるさとに戻ったのでした。
「ホ~ッ!」

ありがとうございました皆様!
       そして、ありがとう豊かな飯豊連峰!

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この記事へのコメント

稜線のフクロウ
2008年07月20日 18:52
おお早””
間に合いません・・・
北海道宜しくです・・・
ではでは・・・
2008年07月20日 20:12
北海道から帰って仕上げていたのでは間が
抜けてしまうので、雑ながらもアップして
しまいました。肝心なイイデリンドウが落
ちているし、期待されている?カリカリ梅
のレシピも間に合わなかったので、それら
は落ち着いてから修正しようと思っていま
す。明日からヨロシク!
チョウゲンボウ
2008年07月20日 21:28
ブログ早いですね!
北海道から帰ってからだと、思ってました。
疲れているのに、写真を整理して、ブログを書いて頭がさがります。
薬指は、完璧みたいですね!
では、北海道お気をつけて・・・。
   多分、お休みになってると思いますが。
2008年07月21日 05:13
昨夜は22:00に床に入ってしまいました。
でも今朝は4:30に目覚めてしまったので
SWを入れてみました。早速のコメントを
ありがとうございます。
薬指はまだ痛く、その指をかばうことから
他の指まで何ヶ所も擦れて腫れあがり、現
在は登山靴を履くことが困難。利尻山登山
は23日なのでそれまでに何とかなるでしょ
う。では行ってきま~す。
HEBA
2008年07月21日 10:41
大役、無事に勤め上げられましたこと、まずはおめでとうございます。
こちらも、快晴のなか19日の内に剣に立ち、昨日は雨のため12時に扇沢でした。
ところで権右エ門谷側を登板中”あの”マイケルの旦那にバッタリ遭遇です!。びっくりです。
「前日雨のなか剣をやって、今日は大日岳に向かう。」とのことでした。
このブログを借りて連絡を取る約束で分かれました。
フンドシをお借りします。
マイケル
2008年07月22日 10:13
デイダラボッチ様
復活おめでとうございます!バイオトイレのペダル漕ぎの写真がナイスです(笑)
ところでHEBA殿より書き込みがあったように偶然にも立山ですれ違いをして、何故か奥様が遭った事もない私に気づき「マイケル!!」と声を掛けていただきまして、ビックリでした。9月にジャンを攻めるとのことで気合が入っておりますね!今回の行動は、前日に雨の中を剣山荘入りして19日の早朝3時40分出発でド晴れの剣岳を登頂一番乗りをしてから大日小屋まで行きました。夕方の大日小屋から見る剣岳も最高でしたよ。翌日は雨の中を称名滝まで下りてアルペンルートで室堂まで戻り雷鳥荘で温泉三昧をして21日に帰京しました。皆様のご健闘と安全を心より祈念しております。
2008年07月26日 20:33
HEBA&マイケル様
21日から26日までの利尻山&大雪山縦走の
山旅から、今日18:00頃に戻りました。
詳細は利尻山と大雪山とに分けて、近々の
内に紹介したいと思っています。
さてさて剣岳の件ですが、よく世に言う
「縁は異なもの・事実は小説より奇なり」
を地で行っているような出会いでしたね。
私はこうした出会いを“偶然”とは受け取
らずに、誰かの差し金による“必然”なん
だと受け取るようにしています。今度会う
のは北鎌かな・・・?ナンテ。
ところでお互いの連絡は下記アドレスへど
うぞ。 amamaki5333@sky.plala.or.jp
私は休む間もなく鷲羽・水晶、穂高岳縦走、
悪沢・赤石、剣×2などが続きます。活き
活きして動き回っています。ヘバマダナ
山の旅人
2008年08月04日 19:14
お疲れ様でした。
あっしのほうは、社内に欠員が出たお陰で8月の予定がオオぐずれ、みんなオバケになってしまいました。9月に復活します。
2008年08月05日 08:25
1夜行3泊4日で、富山県折立から長野県
高瀬ダムまでを縦走(太郎平~薬師沢~雲
ノ平~鷲羽岳~水晶岳~野口五郎岳~ブナ
立尾根)するという、ツアーとしては超ロ
ングランの山旅から昨夜戻ってきました。
好天に恵まれての百名山2座と野口五郎岳
登頂は、山慣れている私たちにとっても楽
なものではありませんでしたが、それを耐
え抜いた参加者からは大きな反響を貰うこ
とができました。念入りに計画すれば、縦
走という形態はこれからも受け入れられそ
うに思います。でもアドバイザーにとって
今までよりも「フ~!」の数が増えること
は間違いありません。

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