三斗小屋宿跡~井戸沢~流石山~会津中街道:その1

【10月27日 単独沢歩きデビュー:那須・井戸沢】


真岡城にお住まいのヘバ殿から金曜日の夕刻になっての連絡。
「27日の爺の予定はどのようなものじゃ?」
「深山湖奥のゲートから三斗小屋宿跡~井戸沢遡行~流石山~大峠~
会津中街道~三斗小屋宿跡周回にござりまする」
「お~そうか。それでは殿と姫は逆に歩いて流石山頂で落ち合おうでは
ないか」
「よい考えにござりまする」


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井戸沢最大の15m滝


益子5:10発~烏山線花岡駅6:00発~深山湖奥ゲート7:30着(朝食)
7:50発~三斗小屋宿跡8:55着(付近散策)9:10発~沢歩き準備~
井戸沢入渓点9:20発~流石山11:30着11:35発~殿&姫と合流~
大峠12:00着(昼食)12:55発~会津中街道分岐13:20発~
ムキタケをゲット~三斗小屋宿跡14:40着14:45発~ゲート15:30着
(お茶)15:50発~深山湖に遊び~益子18:15着



ゲートでポレスター姫お手製の朝食(昼食も含めてホットドッグ風のもの2個と
ヨーグルトとおにぎり1個を手渡され、内ホットドッグ(1個だけ腹に収めた)
を頬張ってからおもむろに出発。
小1時間で三斗小屋宿跡に到着した。
殿が諸手を挙げてこの企画に参画したのはこの宿跡に興味があったからに他ならない。
三斗小屋温泉も大峠も流石山も、それぞれに数限りなく訪ねているので二の次。

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街道沿いの麦飯坂などを示す標柱

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街道沿いの戊辰戦争の名残。戦死若干って?

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もうすぐ三斗小屋宿跡

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三斗小屋宿跡

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史跡

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記念碑

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白湯山大鳥居

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三斗小屋宿跡から会津中街道方面

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宿跡から真っすぐ山道に踏み入れば会津中街道。林道を少し下ると流れにぶつかって林道終点。ここには那珂川源流碑があり、その先に見えている橋を渡れば三斗小屋温泉方面。会津中街道を寸断して北に延びている貧相な沢が井戸沢


ここで殿と姫を見送ってから身支度を整えて入渓。
「身支度を整える」とは言っても沢グッズは何一つとして持ちあわせていない
ズブの素人の私ゆえに、
発熱・速乾の長袖シャツと半袖シャツ重ね着(黒)+CWX+撥水パンツ
(薄ピンク)+スパッツ(黒)+沢足袋代わりの安全靴(赤)+園芸用の手袋
(赤)+襟首にタオル(白)+帽子(モス・グリーン)+ザック(モス・グリーン)
という、他人には絶対見られたくないチンドン屋的な出で立ちだ。
CWXを履きスパッツを着けたのは、
最近よくぶつけて痛い思いをしている膝や向う脛を、
岩から護りたい思いをこめたから。

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コンクリートの面が丸太で隠された堰堤。これを右岸から左岸に渡れば容易に入渓できる

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堰堤の上より

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最初に出合った滝。ドキドキそしてワクワク


最近の私は、
北穂東稜や前穂北尾根などの岩稜とか沢登りにいたく惹かれている。
どちらも危険を伴う遊びなのだからその道の達人に同伴してもらいたい気持は山々。
ところが私が住んでいる田舎ではそうした達人に出会う確立は極めて低く、
ようやく見つかった沢の師匠とも何故か都合が折り合わない。
そこで踏ん切りをつけて取っ組んだのが今回の“井戸沢単独沢歩きデビュー”
沢登りではなく沢歩きとしているのは、沢登りと称するのはおこがましいから。
「実体験の中から自分の体で覚えていこう!」


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井戸沢最大の15m滝

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同上。右岸はご覧の通り登れないので・・・

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同上。左岸のこのリッジを登る。フリクションの効く岩なら容易いが、滑りやすい
上に1ヶ所だけオーバーハングしているので、技術うんぬんよりも度胸を必要とされる

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リッジを攀じ登った後、少しだけ高巻いてから薮を漕いで下れば滝上にでられる

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次に現れた滝

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その次がこれ

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秋の彩り。沢は明るくて水流も元気よく飛び跳ねているのに、雲を映している森
の色抜けはよくない

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既に何度か水に浸かったしシャワーも浴びたけど、その冷たさなんて老体から溢れ出る熱気で容易に相殺される。心の高鳴りも細胞の喜びようもクライマックス状態が続く


誰もいなくて幸いと思いながら歩いていた沢だったのに、前方に人影を発見した。
「とうとうこのチンドン屋スタイルを他人に見られてしまうのか・・・」

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滝上に2人見える

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これでもか、これでもか、と現れる滝・滝・滝

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上をちょっとアップ

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徐々に水流は衰えていくものの、後続を担う滝の連続には目を見張るものがある。先般の横尾本谷右俣では、水に浸かる場所はなく滝も数本に過ぎなかったのに・・・。振り返ると沼原調整地が見えた


滝の連続の途中でとうとうチンドン屋スタイルをしげしげと見られてしまうことになった。
やむなく追いついてしまったのは、
50才そこそこの男性リーダー、60才を少し越えた男性、50代半ばと思しき
女性の3人組で、ヘルメット、沢足袋、ハーネス、ロープ、スリング・・・と
沢屋としての完全装備だった。
その当たり前の装備のどれ一つとして私は身に着けてない。
チンドン屋スタイルには流石に不審顔で、いろいろと問われた。
「何にもなしでどうやってオーバーハングを越えたんですか?」
「逡巡が全くなかった訳でもないけどすぐに登りきれました」
「その靴は?」
「沢に対して安全かどうかは分からないけど水に滑り難い安全靴です。
何せ初めての沢歩きなので、何から何まで代用品です」
「私たちは8時20分に入渓したんですけどあなたは?」
「9時20分です」
「・・・・・?あなたの方が相当に早そうなので先に行ってください」
時は10時20分だったから、私が1時間のところを3人は2時間もかかっている。
「ところでここから山頂までは1時間強と言ったところですかね?」
「二俣からでも1時間30分。まだ二俣の相当手前だから2時間ってところでしょう」
おっと、
この質問は逆バージョンですからね。

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3人パーティーの内の1人(女性)

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水滴がついてしまったことに気付かなかった

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同上。いつしか青空が

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右手稜線のダケカンバ

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正面に目指す稜線(流石山と大倉山の中間付近)が見えてきた。沢は右折するので流石山はもっと右手

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振り返れば沼原調整値を挟んで左に白笹山、右に西ボッチ

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上と同じアングルの縦。青空が再び雲に侵食されてしまったので紅葉も鉛色

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稜線間近の笹&薮漕ぎ場所より茶臼岳


稜線に飛び出して数分で流石山頂に到着した。
入渓してから僅か2時間10分。上出来!上出来!!大満足!!!
10人近い仲間が昼食準備中だったが、
そこに殿と姫の姿はなかったので二口三口言葉を交わしただけですぐに大峠目指した。




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この記事へのコメント

ちい
2012年10月28日 18:31
デイダラボッチさん、こんばんわ。
沢デビューおめでとうございます。ワクワクが伝わって来て、こちらまでワクワクです。
おじじもよく沢登りは楽しいと話しています。昔は丹沢をわらじでよく登ったそうです。
それにしても、永遠の少年先輩かっこいいです!!
2012年10月28日 20:57
ちいさん、こんばんは。
朝からの雨なので山登りも整備もなく1日ノンビリ。
そんな日でも雨巻山に登り、その帰りに寄ってくれる家族がいたので、過去・現在・未来の山談義を思いっきり楽しめました。

おじじさんも若い頃沢登りをされてましたか~。
この年齢でデビューのデイダラボッチからすれば羨ましい限りだけど、逆戻りはできないから、今が青春と思って真剣&慎重&楽しく取り組んでいきますね。

ところで「こんばん“わ”」って、
いつの間に平成生まれに変身したんですか!?
yamasanpo
2012年10月28日 21:14
素晴らしい沢ですね。
沢に紅葉がマッチしてます。
進化し続けるディダラボッチさん。さすがですこの沢をヒョイヒョイと誰も真似できません。
2012年10月28日 21:52
yamasanpoさん、こんばんは。
沢登りのHPを幾つか覗いてみて、装備が貧弱でも単独でも遡行できそうに思えたのが井戸沢でした。
滑滝がほとんどなくて階段状にグングン登れる滝の連続も、所要時間3時間から4時間30分程度で流石山に立てるのも魅力的に思えました。結果的に2時間
10分で登りきれたので大成功でしたが、単独は無茶すぎたと反省しています。
それにしても思っていた以上に沢歩きは楽しい~!
和子&徹也
2012年10月28日 22:21
デイダラボッチさん この時期に沢登りですか?
紅葉は綺麗ですが、寒くは無いですか?
青春真っ盛りのデイダラボッチさんは暑い位ですかね。
でも、なんて早いんでしょう。
ビックリです。
踵の痛み心配して頂き有難うございます。
痛めた時とあまり変わらないです。
色々と忙しいので来週にでも病院に行きます。
2012年10月28日 22:57
和子&徹也さん、こんばんは。
この時季が沢歩きに適しているのかどうかも含めて初めて尽くしだったけど、動いていれば暑からず寒からずだったし、沢水も決して冷たくはなかったです。
ちょっと怖い部分もなくはなかったけど、終わってみた今、疲れもなく楽しさだけが支配してます。
踵、まだ痛みが引かないようなら一刻も早く診てもらうべきです。一日でも早く山に復帰する為にも。

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