鳥海山-今季5度目の撤退-

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象潟側からの鳥海山

スキーシーズンを終えたヘバ殿とポレスター姫から、
「4~6日は爺の身体が空いているようなのでどこぞの山に登ろうではないか」
とのお誘い。
予定は入れてなくてもどっち道どこかに登る心算でいたので即座に頷いた。
ターゲットは鳥海山に据えた。
しかしながら全てに余裕がない爺は計画を殿と姫とに丸投げしてしまった。
にもかかわらず天才的な嗅覚?触覚?を働かせ、
割安で、変化があって、心ときめく計画を創りあげてくれた。

出発前日になってイシちゃん、テルちゃん、イッシーの3人が計画を聞きつけ、
結局車2台での行動となった。



【5月4日 鳥海山:1日目】

烏山線・花岡駅7:00発~矢板IC~東根IC~R13~R108~鳥海町・道の駅
~花立山荘(400m)~矢島口(1200m)下見~花立山荘(自炊泊)

「鳥海山はヤッパリ遠いな~!」と感じる。
感じるだけじゃなく実際に遠い。
何てったって秋田県と山形県に跨っている山なんだから。
高速道路を使ってさえ遠いこの鳥海山に一般道を使って何度通ったっけな~!

はてさて、
順調に花立山荘に到着してからおよそ30分の矢島登山口まで下見走行。
雪の壁が溶け出して舗装道路を濡らしている。
-早朝これが凍っていると2駆+スタッドレスタイヤでは心配だな~-
祓川ヒュッテに停まっているのか現在滑っているのか?
矢島口の駐車場は60%方埋まっていた。積雪量は3m位?
-つぼ足でも歩けそうだな~。フムフム-
風がビュン!ビュン!
-明日までに収まってくれればイイんだけどナ~-

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矢島登山口駐車場

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矢島登山口の雪の壁

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同上下見

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雪の大谷(ってほど立派なものではない)


ってな訳で山荘に戻ったのだがこの山荘が優れもの。
素泊まりながらも浴衣と丹前、タオル、歯ブラシまでついて1人2700円。
布団は敷いてあるし別棟ながらお風呂にも浸かれる。
1人100円追加してキッチンとリビングも好き勝手に使える。
勿論のこと寝室とリビングは暖房(ストーブ)バンバン。

雨巻家族は毎回質素(というより面倒くさがり屋なのかな?)な食事だけど、
美食家の殿はセッセとタイ・カレーなるものを仕込んでくれた。
これが中々の美味。
「お主、やるの~!」
いやいやこれは逆バージョン。
本来は殿が爺に向ける言葉遣いじゃった。

チョビッとアルコールも入って1日目終了。



【5月5日 鳥海山:2日目】

殿の計画では
山荘6:00~七ツ釜避難小屋8:00~七高山10:30~新山11:00-11:30
~七高山12:00~七ツ釜避難小屋13:30~矢島口14:30~真岡21:00
だったが、
実際の行動が

花立山荘5:00発~矢島口5:50発~ダケカンバの木陰7:00着7:10発
~七ツ釜避難小屋(1600m)7:30着7:40発~1950m地点9:00着(団子)
9:10撤退~矢島口~獅子ケ鼻湿原の鳥海マリモとあがりこ大王(ブナ)~
奈曾の白滝~元滝(鳥海山の湧水)~西施の像(中国四大美人)~九十九島~
十六羅漢岩~西浜温泉~坂田みなとIC~矢板IC~益子6日1:10着

でお分かりのように、
強風とホワイトアウト状態で-今季5度目の撤退-の憂き目を見たのでした。




昨日からの強風が吹き続いていて山荘周辺の木々が大きく腰を曲げている。
とりあえず車を走らせた。
スイスイ到着した登山口駐車場はほぼ満車だった、けど人の影がない。
どうも車の中に退避して様子見しているようだ。
私たちはそれらには目もくれず準備を整えた。

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そして出発

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祓川ヒュッテを過ぎ

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斜面を登る。アイゼン歩行。踏み抜きはほとんどなし

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ルンルン登る

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同上

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オヨヨッ!風が・・・強くなって・・・きたぞ・・・

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ダケカンバ林に退避&1時間以上歩いているので休憩

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リ・スタート

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七ツ釜避難小屋を目指して


七ツ釜避難小屋に到着。

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避難小屋に到着

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避難小屋の横手高校山岳部(10人)と私たち


私たちの前には単独のスキーヤーのみ、後続の人影も見えず、だったのに、
小屋周りには大勢のスキーヤーがたむろしていた。
視界が悪いので小屋で停滞中と見受けた。

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横手高校山岳部出発

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同上。たちまちの内に姿が見えなくなる

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私たちも出発


小屋までは風によろけながらも視界にポールを入れながら登ることができた。
ところが、
それ以降は地吹雪でホワイトアウト状態。
横手高校の10人も別グループの4人も単独のスキーヤーも視界から消えた。
当然のこと次のポールを探し当てることも無理。
時たまフワーッと色が浮き出ると山岳部はすぐ傍にいて、
その都度GPSと首っ引きで位置確認している様子が窺えた。
4人組は既に下山を始めていた。
その間30分ほどだったろうか?

闇雲に突っ込んでも頂点である山頂には到達できるだろう。
しかしながらホワイトアウト状態で扇状の麓に下山することは至難の業だ。
団子状態の一塊になって時を待った。

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団子状態で時を待った。大して荒れていないように見えるが、荒れている時は
写真が撮れず、荒れていない時に急いで撮るからに他ならない


10分後撤退を決断。
腰を上げたその瞬間、15mほど上で停滞している山岳部の10人を認めた。
「彼らには強力(そうな)指導者が就いているし、
万全のテント泊装備だし、
強力なGPS も持っているのだから、
必ずや山頂を目指すことだろう。幸いあれ!」
そう願いながら目を凝らしポールを探した。

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下山開始

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大きなものから小さなものまで鳥の死骸が点々と。強風のため飛ぶことができず凍死してしまったようだ


無事避難小屋まで戻ってきた。
ホッと一息。
皮肉なことに風は弱まり下界には青空が覗いたりもするのは悔しいが、
祓川ヒュッテに向けて踏み出す背中には山岳部の10人の姿が迫って見えた。
タフな彼や彼女らでさえ撤退してきたのだからロートルの撤退は当たり前!?

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戻ってきた小屋にて

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同上


それ以降のことは語っても蛇足になると思うので、
写真の羅列だけで紹介していきます。

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尻セード
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同上。イッシー子供に返る
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下界は青空?でも上は吹雪いてる
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雪の大谷とポルテ
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雪の大谷とX-trail
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花立高原からの鳥海山
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にかほ側からの鳥海山
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獅子ケ鼻湿原にて
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同上
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同上。冬枯れの鳥海マリモ
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同上。燭台と名付けられたブナ
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同上。炭焼窯跡
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同上。巨大奇形ブナ「あがりこ大王」
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同上
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同上
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鳥海山の湧水:元滝
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同上

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同上
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象潟側からの鳥海山
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中国四大美人の1人西施 「象潟や 雨に西施が ねぶの花」
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九十九島と鳥海山
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同上
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十六羅漢岩
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同上


奈曾の白滝に立ち寄りアポン温泉に浸かったりもして、
-今季5度目の撤退-となった悔しさの穴埋めをして鳥海山登山を終えた。

家に帰ってから、
私が愛読するHP「山登りのページhttp://buna-pow.com/」を覗いたところ、
5日午後には天候回復し、6日には絶景の鳥海山が紹介されていた。
「たった1日違いで・・・」
これが「山でしょう!」

*登山中にα380が故障。同行者のテルちゃんの写真を多用しました*

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この記事へのコメント

石川@
2013年05月10日 06:00
おはようございます。
私も、この時期の鳥海山は一度も頂上を踏んだことが有りません。行く度に吹雪吹雪でホワイトアウト、酒をいくら飲んでも暖まらない山となっています。
ここのところ、誘惑が多く、二王子、鍋倉山、天水山、火打、信越トレイル。鬼のような情報が流れてきます。
2013年05月10日 06:43
デイダラボッチさん おはようございます
今季5度目の撤退ですか…
自分の先日の茶臼岳開山祭登山は
前日の予報に絶好の登山日和を信じて早寝早起きで山仲間と出掛けましたが、那須湯元辺りから風が強まり見上げる白く化粧した那須の山は厚い雲の中
強風ならぬ暴風下のロープウェー山麓駅駐車場には5台、登山口の峠茶屋駐車場には2台だけの駐車、直立歩行不能状態
結局風速2~30mの暴風が吹き荒れて開山祭神事はロープウェー山麓駅で行われ、登山は中止
ゲリラ超強暴風にブチ当り、「これも山」を実感してきました。
翌日は良い登山日和だったなぁ~~~ Kでした。
2013年05月10日 06:55
石川@さん、おはようございます。
私と鳥海山は相性がいいらしく、終日雨という
ことが1回あったけど登れなかったのは今回が
初めて。初黒星で8勝1敗となりました。

私も同様です。ただ「年間計画という縛りがある
ので浮気をする間もない」が本当のところ。
来年はその縛りを自分から解くので、石川@さん
のように単独で自由気ままに歩けると思います。
2013年05月10日 07:07
Kちゃん、おはようございます。
いつもいつも登山道整備と情報提供ありがとう。
8日の那須岳の状況も逐一知らせてもらったお陰
で、既に那須岳に向けて出発していたグループを
薬師岳・夕日岳に向わせたところ、
天気よし花よしで感謝されました。
雨巻家族同士の連携が密だと何ごとプラスで
和子&徹也
2013年05月10日 18:39
デイダラボッチさん 鳥海山の撤退残念でした。
今年は自然の気紛れに泣かされますね。
5月だと言うのにまるで冬山登山ですね。
凍傷は大丈夫でしたか?
土曜日が休日出勤なので日曜日に釈迦ヶ岳を登ってこようと思ってます。
2013年05月10日 22:00
和子&徹也さん、こんばんは。
日本海に裾を洗う鳥海山だから、荒れるのは日常
茶飯のこと。でも6日が快晴だったのでちょっと
悔しい気がしなくもないです。
凍傷の方はまだ爪の中に茶色が残ってますが、
痛みもなくもう大丈夫なようです。
和子&徹也さんの大好きな高原山は花真っ盛り
かと思います。楽しんできてください。
私たちはその日済州島のハルラ山に出かけます。
ぶなじろう
2013年05月10日 22:24
今晩は。
鳥海山、お疲れ様でした。
暗闇と強風では致し方ありませんね。本文にもあるように、裾広がりの大斜面では、下りのリスクが大きすぎますよね。
5日は朝日連峰は晴れ。月山山頂部は12時頃まで雲の中でした。鳥海山は、大分悪い状態だったのですね。
私は同じ時季、氷の薬師の上でスキーを履いたまま吹っ飛ばされた事があります。強風でガリガリの硬い斜面は手強かったです。
鳥海山は、春とは言え、荒れると怖いという印象です。
くに
2013年05月10日 23:04
私も天気さえよければ鳥海を矢島口からという候補が
あったんですけれども…。
なにぶん今回のGWは北東北はイマヒトツでしたよね。
撤退、残念でしたが、大変参考になりました。
2013年05月10日 23:10
ぶなじろうさん、こんばんは。
本編ではほとんど触れていないけど、
私たちが1950m付近から撤退して七ツ釜避難
小屋に近付いたころ、スキーヤーと次々交差
しました。少し回復傾向にあったとは言えこちら
は撤退組。「スキーヤーって度胸あるな~!」
と感心してしまいました。
中島台口のように稲倉岳の断崖に沿って滑り降り
るコースならある程度納得がいくけどね。

「金に目がくらんだ」じゃなかった。
「金姥で目がくらんだ」とか。
目の異常が進まないことを願っています。
テル&タカ3
2013年05月10日 23:11
こんばんは
鳥海山お世話になりました。
私としては、今季4回目の撤退でしたがそれはそれ

獅子ケ鼻湿原・奈曽の白滝・元滝伏流水・九十九島・羅漢岩・温泉と盛りだくさん2日間でした。

皆さんに感謝!感謝!
まだ私は懲りていませんので、
これからも宜しくお願いします。
toku
2013年05月10日 23:28
こんばんは⌒o⌒*

ぎぁーーーと叫んでもかき消され、寒さも伝わってきます お疲れ様でした~。
いつか鳥海山いってみたい


自分は、5日、菅沼からですけど白根山へ。
8日、谷川岳(快晴なれど、強風で耳までいけず・・)でひとり山遊びしてました~。今、残雪山にハマッテます。
2013年05月10日 23:29
くにさん、こんばんは。
くにさんの三岩岳~会津駒ケ岳を読んで羨ましく
なりました。白根山・那須岳・女峰山・駒ケ岳・
鳥海山と5つもの撤退が続いたからね~。
来年はフリーで動けるから、登頂確立も少しは上
がるだろうと夢は膨らませているんだけど・・。
果たして身体がついていくかどうか?
2013年05月10日 23:49
テル&タカ3、こんばんは。
観光旅行のようになっちゃったけどこれはこれで
仕方ないこと。運が悪かっただけ。
自分の先の灯りは暗いけど、みんなには明るい光
が見えているんだから、懲りずに再挑戦してみて
ください。鳥海山は間違いなしにいいから。
2013年05月10日 23:56
tokuちゃん、こんばんは。
冬の山と違って春の山には優しさが感じられる
からいいよね。白根山と谷川岳か・・・。身体が
空いているなら何処ででも出かけたい!
こちとら雪に恋してる状態です。
女峰は・・・、あまりないだろうな~?
つるちゃん
2013年05月18日 10:48
鳥海山、わたしも連休みてきました。秋田湯沢から雄勝、本荘方面に車を走らせ、富士山のような真っ白い雄大な山景色に感動。今度は秋田で湯治でもしながら、のんびり山を楽しめたらいいですね。
2013年05月18日 18:45
つるちゃん、こんばんは。
そうでしたか~!
目的としていた山頂には立てなかったけれど、
鳥海山の雄姿を拝んだり山裾の景勝地や史跡を
廻れたりしたので、連休のいい〆になりました。
私は相変わらず忙しくしていて、
12~15日は済州島、16日17日は雨巻山、
今日は袈裟丸山周回、明日は女峰山縦走です。
古希を過ぎても湯治には縁がありません

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