盛秋の谷川岳-霧中逍遥-

 【10月22日 盛秋の谷川岳-霧中逍遥-】

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谷川岳(オキの耳)(1977m)

梅雨空のごとくシトシト降り続け、
さわやかに澄み渡ることがほとんどない秋の空。
平年の倍以上も襲来し多大な被害をもたらし続ける大型台風群。
週間天気予報に晴れマークを見出すと小躍りしたくなる今年の秋10月です。

「先に年間計画ありき」の私が後棒担ぎに回るようになってから、
計画実施日にある程度の幅を持たせ、
極力晴天日に登れるような設定に変ってきたようです。
今回の山歩きも最善と思われる日に設定されたようでしたが・・・。


谷川岳ロープウェイ駅(850m)7:05発~西黒尾根登山口7:15発~ラクダの
コル10:15発~ザンゲ岩11:30発~トマノ耳下1963.2m)12:00着(昼)
12:45発~オキノ耳(1977m)13:00着13:10発~肩ノ小屋13:25着
13:40発~天狗の溜まり場14:10発~熊穴沢避難小屋(1600m)14:50発
~天神峠分岐15:15発~天神平ロープウェイ駅15:30着


間欠ワイパーを途切れなく動かしたまま谷川岳ロープウェイ駅着。
身支度を整えて踏み出そうとしたものの何とも微妙な降り。
途中で羽織るよりは・・・と屋内に引き返しレインウェアを着け再出発。

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ロープウェイ架構と付近の色づき

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駅から車道を10分歩くと西黒尾根登山口

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このブナは横に倒れているので邪魔だったらしく逆Lの部分で1回切られてます。
その切口の傍らにあった枝が成長してこのような形になったようですね。
裏側から撮ればその様子がよく分かったのですが

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しっとり濡れそぼつ秋色の森

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樹の中央は空洞。手前の黒い部分は以前から傷んでいたよう。満遍なく葉が
生い茂っているところを見れば、折れ口の色白な部分だけでこの巨体
(テルちゃんと見比べるとその太さがわかりますね)を支えていたようです。
前述のブナと言い、驚異の生命力に驚かされます

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煙る森

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乳白色の紗が風に流れると活き活きした表情を見せてくれます

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同上

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ハッ!と息を呑むような色づきも

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樹木の密集が減衰していくに連れ勾配は弱まりホッと一息


木の根坂の急坂をクリアすると大樹のほとんどは眼下に去り、
崩壊した岩を敷き詰めたような道そして岩々々の道へと表情を変えていきます。

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岩を登ります。ところどころ鎖が設置されているので男性陣には容易いものの、
腕力に劣る女性は自分の体重を持ち上げきれず苦戦

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岩登り。足掛かりに足が届かず(本人は長くて邪魔だと・・・)膝で登ってます

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岩登り中

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ラクダの背にて

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周囲に仲間が少なくなったダケカンバには尊崇と憐憫を感じてしまいますね

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岩にへばり付いた潅木と草だけの上部は既に秋終いの様相

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背筋を伸ばして地軸に垂直に立つよう助言してるんだけど腰が引けてます!

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岩登りにも同じことが言えます。後方の人たちは姿勢が良くなりましたね


早池峰などにも見られる蛇紋岩特有の、
目を見張るような巨大岩塊が目立ち始めました。
蛇紋岩の元々は、
「地下の溶融したマグマが地表または地下で固結してできた火山岩や深成岩
で、石英・長石・雲母・輝石・かくせん石・かんらん石などの組み合わせの違い
で様々な岩石種がある。蛇紋岩もその内の一つ。一般に層をなさないで塊状
になる」
のだそうです。
超塩基性の岩石なので固有の植物が生育することで知られてますね。

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蛇紋岩そのものは滑り難いのに、濡れて踏まれて黒光りの部分はテカテカ
&ツルツル滑って一時も気が抜けません

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ジェジェジェ!巨大蛇紋岩現る

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同上

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またまたジェジェジェ!テルちゃんって凄いクライマーだったんだ~!?

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と思ったら・・・ン、モ~!

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巨大蛇紋岩の脇を無事登りきり安堵

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標識


燃費のいい人も悪い人も、
「12時」という時刻を目にしてしまうと習慣的に食事を摂りたくなるもののよう?
トマノ耳山頂では寒いし山仲間の迷惑にもなるので、
ほとんどの人たちが食事場所とする山頂手前の岩陰で荷を解きランチタイム。
定番のおにぎり・稲荷寿司、オムライス・ラーメンの主食の他、
キンピラ・キューリのちくわ巻き・ブロッコリー・しょうがの甘酢漬けそしてリンゴ。
さあ!お尻に根っこが生えない内に山頂に立ちましょ!

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トマノ耳山頂にて

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オキノ耳山頂にて

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同上。乳白色に包まれていて何も見えないので記念ショットばかりで・・・

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ナナカマド

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小さな秋(テルちゃんの弁)

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肩ノ小屋。30mまで近付いてやっと確認

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標識


肩ノ小屋で女性陣がトイレを使わせてもらう間にご主人とおしゃべり。
トマノ耳到着時で既に50分、
小屋到着時で1時間以上の遅れを見ていることを話すと、
「この雨天では先ず先ずの時間ですよ。でも降りに使うのは止めてください」
私たちも指摘されるより前に巌剛新道を降るという無茶は捨てていましたが。

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肩ノ小屋内部に掲げられた書。
「わが夫の 想い重ねし 谷川は 春浅くして 蒼天に聳つ  
      カラコルムの 夢は潰えて 滝沢の 雪に眠りし 岳友は還らず」

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天神尾根の落葉ナナカマド


西黒尾根も巌剛新道もアウトとなれば残る選択肢は天神尾根のみ。
その天神尾根には亀とも蝸牛とも形容できないほどに遅い横浜のツアー38人。
遅いのは仕方ない。
ツアーなのだから。
雨の日の蛇紋岩降りなのだから。
だけど先頭に1人最後尾に1人のガイドの配慮のなさと実力不足にはウンザリ!
自分自身が歩くことにメイッパイでツアーメンバーへの声かけなど一切なし。
その体たらくだから他の登山者への配慮など望むべくもなし。
高速道路の渋滞は頭の片隅にあったけど、
登山道で45分の渋滞に嵌るとは・・・ハア~!

雨中そして霧中という条件下で最大限の歩きができたことに満足。
8人の家族には愛が満ち満ちていて満足。
谷川岳ロープウェイ(実際はゴンドラ)から見下ろした錦秋にも満足。
(後ほどテルちゃんに写真を提供してもらい追加する予定です)

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ゴンドラよりの景色

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ゴンドラからの滝


風呂も食事も雨巻家族もみんなみんな最高!

味わい深い「盛秋の谷川岳-霧中逍遥-」の一日でした。

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この記事へのコメント

toku
2013年10月23日 23:27
こんばんは⌒o⌒*

ぬれている岩場を登るのは、大変だったでしょうね。お疲れ様でした。
西黒尾根を登っていくときの見上げたり、見下ろしたりの景色が好きです。

約1週間前、キャニオンからの周回コースに行きまして、大源太→七ッ小屋山あたりからは、谷川『美しい』何度も言ってしまいました!

越後駒も楽しそうでいいですね~。行ってみたい。
にしても・・・ほんとタフですよね!すごいなぁ
toku
2013年10月23日 23:32
ガスってない景色が見れたのは3回目でやっとでした。
谷川は天候難しいですよね。
2013年10月23日 23:49
tokuちゃん、こんばんは。
濡れている蛇紋岩を歩くのは結構気を遣います。
登りも降りも。でも家に戻ってきた時の気分は
ほぼ100点満点。危険だと承知しているので誰
一人として転びはしなかったし、雨の日ならでは
のよさも体感できたし。
このところ雨巻山国有林無償貸与の話し合いや、
幼稚園のボランティア登山、登山道整備の準備
、次回の登山計画などで忙しいけど、登りたい山
があれば誘ってください。家族共々喜んでお供し
ますよ。tokuちゃんのためならエ~ンヤコ-ラ!
2013年10月23日 23:57
tokuちゃん、
コメント打ってる時は2通目届いていなかった。
コメント欄に反映されるのに相当のタイムラグが
あるみたいだね。
「谷川岳は天気を読むのが難しい」って誰も言っ
てる。私も谷川岳は少なくて3回しか登ってない
けど1勝1敗1引き分けってところです。
ハッちゃん
2013年10月24日 07:30
お世話になりました。幻想的な水彩画のような谷川岳&西黒尾根の岩場と、今回も満足!満足!でした。しかし、珍しく体が冷えたようで、昨日は風邪の症状が出て(風邪をひくと喘息発作)・・・が、朝食を終えたら、すっかり回復!思えば、雨巻山に通いだしてから風邪をひかなくなり、あの悪夢のような喘息発作を忘れていました。山は私にとってもクリニック!。もっと鍛えて、西黒尾根&厳剛新道に挑戦したいです
2013年10月24日 09:35
ハツちゃん、おはよう!
巌剛新道は急坂だけど、西黒尾根上部ほどには
滑らないので今回のメンバーでも先ず大丈夫!
来年にまた計画してください。ビッグニュース!
「雨巻山登山道無償貸与」が本決まりのです。
今日その為の会議を持って提出用測量についてや
益子町対益子いくべ会の取り決めなど細部を煮詰
める予定にしてます。午前の予定が午後に変更に
なったので、これから雨巻病院に行って、悪いと
ころだらけの体を治療してもらってきます。
2013年10月24日 10:34
デイダラボッチさん こんにちは
体調管理、メンテに無頓着から起こしてしまった右膝故障はドタキャンで仲間に迷惑かけたり、心配かけたりしてしまって(>_<)
約1ヶ月半振りの登山は、巷では○○三大急登の西黒尾根で登る谷川岳 膝の不具合で仲間に迷惑かけないか?と心配していましたが、元々登り時には快調な膝だったし、下りに天神尾根道とゴンドラで下りれば…!なんて安直な悪魔の囁きに背を押されて参加しました。
標高差1200m越えの西黒尾根は終始霧雨で幻想的な風情を見せても、岩場、鎖場もあり、「下りは天神尾根で…♪」なんて思いは簡単に吹き飛ばされ、谷川岳登山の厳しさを思い知らされました。
ちょい悪天候で絶景観望には恵まれなかったけど、仲間と一緒に西黒尾根登山道を無事登れたし、膝の回復を実感できたのは自分にとっては200%満足!◎の登山で、皆に感謝です♪
テル&タカ3
2013年10月24日 11:18
デイダラボッチさん こんにちは!

谷川岳お世話になりました。西黒尾根からの
登りチョット心配していましたが、全員が無事
転倒することなく下山出来ホットしています。
天気の予報は曇りあわ良くばチョット晴れ間も
なんて思って出発しましたが、1日中霧雨で
日程を決めた本人とすると申し訳なく思ってい
ます。デイダラボッチが言う様に谷川岳の天気
を読むのは難しいです。でもハッちゃん曰く霧
の中、幻想的な景色があちこちで見られ楽しい
山行でした。同行していただいた家族に感謝し
ます。
次回は谷川岳から万太郎山へ続くあの素晴らし
い尾根を縦走して見たいと思っています。

雨巻山登山道無償貸与が本決まりになると言う
事でこれから色々と大変だと思いますが微力な
がら私にできる事が有ればお手伝いしたいと思
いますので、これからも宜しくお願いします。
2013年10月24日 12:08
Kちゃん、こんにちは。
蒼に形容される秋の高い空に恵まれればそれなり
の錦繍には恵まれただろうけど、真逆にあの幻想
的風景には恵まれなかったはず。と言うことは、
山は四季折々あるいは晴天・曇天・雨天など全て
の条件を体感しないとその持ち味を理解できない
って事なんだよね。今年の雨巻家族は雨に恵まれ
すぎの感は否めないけど、それらを含めて自然に
感謝し自然に親しみ続けましょう。
2013年10月24日 12:15
追伸です♪
コメント書き込み時に雨巻山登山道無償貸与本決まり情報を見落としです(>_<)
本当に良かった!良かった!膝も治ったし、微力ながら時間の許す限り雨巻山登山道整備のお手伝いいたします。
モチッ!11月計画の登山整備・テン泊も参加しますのでよろしくお願いしますm(__)m
2013年10月24日 12:43
テル&タカ3、こんにちは。
今回の谷川岳のキーワードは「幻想的=ファンタ
スティック」だね。夢か現か幻か状態が果てしな
く続いた。人それぞれの感性は違うけど、ハツち
ゃんは甚く気に入ったようだし、自分にとっても
これはヨシッ!でした。
来年は谷川岳~万太郎山~仙ノ倉山~平標山を
是非とも計画してください。お願いします。
2013年10月24日 13:49
Kちゃん、無償貸与は決定したようだけど、
国と町との締結となると条件提示とか制約とかが
ある筈だし、民有地とか栃木県自然公園との絡み
もあって一筋縄では行かないのが普通だと思う。
これからどのような進展を見るのか?ちょっとの
不安と大きな期待とが交錯してます。
ヤマビコ
2013年10月24日 13:57
こんにちは・
お世話になりました。
登るまでは、少し心配は有りましたが
西黒尾根を登る事が出来 大満足で~す。
また幻想的な紅葉も見られたね。良かった。
これからも宜しく。
2013年10月24日 17:38
ヤマビコちゃん、こんにちは。
山に登って雨に降られる度「誰彼が雨男・雨女」
なんて話が飛び出るけど、よくよく考えてみると
デイダラボッチ自身が雨を呼んでいるみたい。
今年は負け越しかな?
またよろしく!
和子&徹也
2013年10月24日 21:33
デイダラボッチさん 幻想的な谷川岳でしたね。
西黒尾根コースは急登でしたね。
一昨年登った事を思い出します。
山頂からの万太郎山の尾根歩き魅力を感じました。
日曜日天気が回復すれば、日光の紅葉でもと思ってます。
2013年10月24日 22:30
和子&徹也さん、こんばんは。
よく言えば幻想的だけど、乳白色の時間の方が
長かった山歩きでした。それでも満足。山の楽
しみ方は、晴天か雨天か眺望絶佳か五里霧中か
だけでは図れない奥深いものがありますね。
人と人との絆が大きく影響するのでしょうか。
日曜日の私は選手820人が参加するトレランの
ボランティアですが、日光・宇都宮ともこの日だ
けは台風一過の晴天であることを望んでます。
toku
2013年10月24日 22:47
あの~。。。
谷川登山口近くの博物館(名称定かでない。)で、『谷川岳登山証明書』なる用紙が頂けます。「名前などは自分で記入してね」なんですけど・・・・!

そこの館長さんいわく、主脈縦走は平標山のほうから谷川に攻めたほうが楽しめるとのことです。耳を目指し歩く方が満喫できるようです。
高速道路から見上げ、いつか歩いてみたい稜線と思っています。


雨巻山登山道無償貸与何よりです
2013年10月25日 00:03
tokuちゃん、こんばんは。
いい情報をありがとう。谷川岳から平標山方面を
眺めれば爽快な景色に誰しもがそそられるよね。
でもそこを逆に歩くことは思い浮かばなかった。
確かにそうかもね。今回谷川岳を含めた色々な
コースが候補に挙がったけど、第1候補として
リーダーに伝えます。それとも読んでるかな?

雨巻山登山道無償貸与の件。日光森林管理署から
持ち込まれた話だからいいものの、町の方から貸
与申請をした場合はなかなかに難しいようです。
今回は恵まれました。ありがたいことです。
セとナ
2013年10月25日 17:08
デイダラボッチさん、こんばんは。
霞む木々の間から森の精が今にも出て来そう♪
キノコの神様も?そんな雰囲気が大好きです。
万太郎山へ続く稜線を眺め、何時かは歩きたいと
思って何年にもなります。
谷川岳はやっぱりいい山だなぁ~。
2013年10月25日 17:55
セとナさん、こんばんは。
鬱蒼と生い茂る古樹と苔むした歩道の白谷
雲水峡には物の怪を感じてしまうけど、
確かに谷川の幻想風景には森の精が似合うね。

「巌剛新道登山口にブナハリタケが沢山あった」
との情報に勇み立ったけど結局は降れずず空振り
でした。昨秋はセとナさんが舞茸をゲットしたけ
ど、今年は他の人のお腹に納まっちゃうのかな?
モッタイナイな~・・・。

何時かではなく、来年にでも平標山~仙ノ倉山~
万太郎山~谷川岳一緒に歩きませんか?
セとナ
2013年10月28日 11:09
デイダラボッチさん、こんにちは。
ありがとうございます。
一緒に歩けるかな~。
足腰鍛えてお腹の脂身何とかしなくちゃ!

今年はキノコの出る山、時期に歩いてないので
ガックリです。
誰にも見つからずにいてくれたかな?
でもぜ~んぶ登山道脇だから無理かもね~。

2013年10月28日 18:07
セとナさん、こんばんは。
デイダラボッチはヒレカツよりロースカツの方
が好きなんだな~(比喩が悪すぎ?)
今年は唯一のチャンスだった南ア南部の乳茸が
空振り、谷川岳のブナハリタケにもそっぽを向
かれ、松茸はとてもとても・・・で、結局口に
したのはシメジ・マイタケ・エリンギと栽培物
だけ。何とも情けない話です
谷川岳はブログ仲間みんなで登れるといいね!

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