くノ字縦走 恵那山(2190m)

         5月31日(土)~6月1日(日)
   中央アルプス南端に位置する堂々たる山容の山
    

     恵那山(2190m)と富士見台高原      

     日本百名山23座を見渡す富士見高原と、
 中央アルプス南端に位置する堂々たる山容の恵那山
    富士見高原を散策してから整備の整えられた
          避難小屋萬岳荘に宿泊
      翌日早朝から恵那山にアタック!!!

ウィンズワールドhttp://www.winds-world.comのパンフレットより

画像
高原と見まごうばかりに平坦な恵那山

【5月31日 宇都宮~馬籠宿~萬岳荘】
この山旅のプロローグは前日30日に遡ります。

そろそろ風呂にでも浸かって床につこうかという22時ちょっと前、
パソコン台に置いてある電話がけたたましく鳴り響きました。
最近の電話はほとんどが電子音だから、けたたましいジリジリジリ・・・とか
リンリンリン・・・はないはずなんだけど、心理的にけたたましいんですよね

夜の電話にイイことはありません。
「エ~~~、ブログ見たら高山へ行くようだけど~~~、恵那山
の座席が一つ空いてるんだよね~~~宇都宮3:30発・・・・・」

ユルキャラで知られるわれらがボスY田CLからでした。
顔も体つきも物腰もしゃべり方も全てがユ~ルユルだけど、
その風体物腰に惑わされてはケッシテ!いけません。
書状こそないものの、ボスの言葉は勅書であり召集令状であって
勅書とか召集令状なんたって、今の若い人たちにワカルカナ~?
ワカンネ~ダロナ~?(このギャグそのものもとっくに死語だよね)

逆らえないものなんです。
そのことを百も承知のウララが「高山は私たちだけでもいけるから」
と言ってくれるので、仕方なく?「ははあ~~~!」とひれ伏し、
そして何故かソワソワ、ウキウキと準備を始めたのでした。
フウ~~~、ウィンズ爺の前置きはいつも長いナ~

という訳でバスは最初の目的地馬籠に着きました。
ポツリ、ポツリと落ちる雨があっったので見物は足早でした。
画像
「これより北木曽路」の馬籠宿:大勢の観光客で賑わっていました

狭い上に曲がりくねった林道を、“たけや交通の空飛ぶ赤いバス”
は、車体を枝に打たれタイヤを岩に削り取られしながら亀の如く
進みました。
そして着いたところは岐阜県・長野県境の神坂(みさか)峠から
僅かに長野県阿智村に入った萬岳荘。
避難小屋と位置づけられてはいるものの、ログ調の建物は大きく
立派な上設備も充実、管理人や係員常駐、という豪華施設でした。
でも到着まで持ちこたえていた雨がこらえきれずに落ち始めました。
日本百名山23座を見渡せる富士見台高原散策は中止にせざるを
得ませんでした。
画像
雨に煙る巨大避難小屋萬岳荘
画像
萬岳荘の土手に観られた雫を抱いたオダマキ

音を立てて打ち付ける冷たい雨には成す術もなく、ストーブや七輪、
挙句はBBQセットにも火を入れて暖に努めました。
な~んて書けば品行方正に響くんだろうけど、一番体が温まるのは
アルコールだとばかりに大宴会の始まり始まり~~~!
降り止まぬ雨に、手持ち無沙汰のスタッフも加わった宴会は就寝間際
まで続けられました。
飲める人たちは、下戸の爺より何倍人生を楽しんでいることだろう?


【6月1日 萬岳荘~鳥越峠登山口~恵那山~広河原登山口】
萬岳荘5:30発---鳥越峠登山口6:00発==鳥越峠6:30着
6:40発==大判山(1696m)7:35着7:40発==一ノ宮
10:10着10:20発==避難小屋10:40着(昼食)11:35発
==恵那山(2190m)11:40着11:50発==峰越林道出合
14:00着14:15発==広河原林道ゲート14:40着
*力量の揃っていない23名のツアーによるコースタイムです*


間断なく降り続いた雨も、気象庁への付け届けが効いたのか?
夜半には上がり、2時過ぎには満天の星空が広がりだしました。
二日酔いもなく?4時一斉起床。

6時出発の予定なのに5時には準備万端整ってしまいました。
入念な準備運動によってアルコール分を放出し、
新鮮な大気を胸いっぱい取り込みます。
当初は神坂峠が出発点でしたが、管理人さんの案内でバスは林道を
下り、鳥越峠登山口(≒1365m)に向かいました。
「これから山に登るのに何で200mも下っちゃうの?」
当たり前の疑問ですが、神坂峠(1569m)から一山越えて下った
地点に鳥越峠(1550m)があるので、ほぼ200m下ってしまっても、
単純標高差185mを登り続けた方が得策、という訳なんです。
時間短縮は30分でしかありませんが体力的にも精神的にもグ~!
画像
ウィンズ体操始め~~~!イッチ、ニ、イッチ、ニ、
画像
さほど広くない鳥越峠は満員御礼!

鳥越峠までは一気の登りでしたが、その後は長々とトラバース道が
続いたり小さなアップダウンの繰り返しだったりで、1時間歩いて
稼いだ標高はたったの150m程度だったりしました。
でも、崩落と修復を繰り返すナギが目立つ尾根筋に飛び出ると、
先ず最初に霊峰御嶽と秀峰乗鞍岳の独立峰2座が青空を限り、
そこに連なる北アルプスも浮かび上がってきたではありませんか。
吹く風は体をすり抜けるし、空は蒼いし、イイネ、イイネ~!
画像
まだ7時30分頃なので輝きに欠けててますね。中央御嶽、右乗鞍

やがて切り開かれた大判山に到着。
木の間越しだった恵那山の全容が青空の下に捉えられました。
画像
全く特徴のない恵那山。特徴のないのが恵那山の特徴?

大判山を過ぎて暫らくするとアップダウン、特に登りがきつくなって
きます。登れど下れど進めど進めど樹林の道なので、尾根筋やナギ
など、展望が開けた場所から眺める斜め75度の中央アルプスや、
ほぼ真横に近い位置から眺める南アルプスの姿はより秀逸でした。
でもオープン参加のこの日、ど真ん中に位置するようボスから命じ
られて、隊列の前後からの山座同定の質問に答えていましたら、
ウッカリ南アルプスを撮りそこねていました。バカだね~、トシだね~
画像
私を育て鍛えてくれた中央アルプスの峰々

天狗ナギと呼ばれる大きなナギを過ぎると、少しばかりの残雪を踏む
ようになり、その周辺にはバイカオウレン、イワカガミ、イワウチワ
などが僅かな彩をそえていました。
懸崖絶壁の岩場に孤高に咲いたり、お花畑と呼ばれる草原に群れ咲
いたりする目立つ花ではないけれど、樹林の山には樹林の山なりの、
身分をわきまえた?花が目立つように感じます。
他にはマイヅルソウ、ユキザサ程度で、
木に咲く花としてはオオカメノキ、早咲きのサラサドウダンツツジ、
ミネザクラ、コヨウラクツツジ、麓に観られたヤマツツジ程度でしょうか。
そうそう、トウゴクミツバツツジの残滓も見ましたよ。

タイトル“くノ字縦走”のくノ字の頂点である一ノ宮で直角に左に
折れると間もなく、この山の最高地点2191mを踏みますが、
その付近に遭難したセスナの残骸が無残な姿をさらしていました。
無数の立ち木をなぎ倒し機体を四散した状況からして、
死者を伴った事故であったろうことは想像に難くなかったので、
写真に納めることは控えて通過しました。

やがて大きな展望岩の下に佇む小奇麗な避難小屋に到着しました。
まだ10時40分。
でも朝食が4時30分頃でしたからとうに胃腸は空っぽです。
大勢の仲間たちと、決して狭くはない空間を分かち合いながら、
ノンビリユッタリ時と食を楽しみました。
画像
雨水を有効利用。別棟のトイレもあってありがたい

避難小屋から僅か5分で三角点とヤグラのある山頂に到着します。
樹林に囲まれていて、ヤグラ(展望台)に上ってさえ眺望は得られ
ない上、全く特徴がないのは傍目に見た山容と同じでした。
それでも通路以外は人・人・人に埋まっていて地面が見えない!
またまた爺の大げさが始まった・・・
一升瓶を据えて酒盛りをするグループや食事を楽しむ人たち、
微笑ましい親子連れなど、山頂広場には様々な人間模様が
繰り広げられていました。
気にかかる言葉が聞こえてきました。
「何でここが百名山なんだろうね~?」爺「・・・・・?」
生意気だけど私はこう思うんです。
「深田久弥の感性で選んだ山が自分の感性と100%合致することは
ありえないことです。山は不変(勿論全くの不変ではない)のものなの
だから、自分の思考(志向)を変えればイイのではないでしょうか。
1:テッペンに立つという本能的喜びを大切にしましょう
2:山座同定などそこにいる人だけが得られる眺望を楽しみましょう
3:花・植物・樹木・小鳥・動物などと触れ合って和みましょう
4:仲間との輪を広げて心を豊かにしましょう」

ってね。
画像
シャッターを押す時だけ手前の人たちが頭を下げてくれました

くつろげる場所もないので、記念撮影と三角点タッチだけですぐさま
下山にかかりました。
雨後の笹薮もぬかるみも、終始露払いと太刀持ち(はまり役だよね?)
二役を担ってくれた獅子奮迅のY田CLが、下りも先頭きって歩いて
くれます。
「滑るから注意して!」「膝を屈伸して!」「気を張って歩いて!」
懇願にも似た指令が次々に飛んできます。
「あんなに気を遣って身も細る思いだろうな~」!?!?!?
グングン下って広河原登山口に降り立ち、冷たい沢水で汗を流し、
林道を下って林道ゲートで待つバスに戻り着きました。
くノ字縦走の終点です。
画像
九十九折の急坂を注意深く下ります。先頭のY田CLは
時々後ろを振り返って安全を確認しています
画像
汗を流し、サッパリして丸木橋を渡ればそこが林道(広河原登山口)
です。そこにはすばらしく美味しい“湧き水”もありました
画像
味気ない林道をヤマツツジが味付けしています

当初は編笠山。次いで尾瀬ヶ原。変じて日光高山。
またまた変じた“くノ字縦走・恵那山”は、初日こそ雨にたたられた
ものの登山当日は絶好の日和とすばらしい仲間、気さくなスタッフ、
安全運転のドライバーに恵まれ、
無事に、楽しく、和気藹々終えることができました。
この日尾瀬ヶ原、日光・高山、那須・南月山に遊んだ仲間からも
ウキウキする報告が次々飛び込んできました。

それぞれの仲間たちに幸あれ!

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

稜線のフクロウ
2008年06月04日 07:26
ありゃ・・・なんだか無理に誘ったみたいじゃん。あの時のブログの空気読んでお誘いしたのに・・・でも、急な誘いで、爺さんに同行するはずだった皆さんにお詫び申し上げます。私が無理に誘ってしまったのです。ごめんなさい・・・・
2008年06月04日 08:55
「ははははは~!」冗談きつすぎたかな?  
でも本音は「ウキウキ、ソワソワ・・・」
の言葉に集約されているんだよね。
「解るかな~?解るだろうな~!」
ところで消去する写真が多すぎて、CD作
成は壊滅的な状態になってます。ど真ん中
に陣取ってしまうと、報道屋は空っきり動
けませんね。フクロウの仕上がり具合に期
待してます。 

この記事へのトラックバック

  • 恵那山

    Excerpt: 恵那山は、中央アルプスの南端に位置し、木曽と伊那の二つの谷を見下ろすがごとく、 大きく横たわっていて、その姿は、遠くから見てもすぐ見つけられます。 またこの山は、一等三角点が置かれ2190mの標高.. Weblog: winds-world  ウィンズワールド山渓部 racked: 2008-06-04 08:19