ヒョウタンから駒のラッキー!谷川岳

【10月21日(日) ヒョウタンから駒のラッキー!谷川岳】


画像
巌剛新道からの谷川岳


私が当初予定していた21日の山は安達太良山。
塩沢温泉~馬返し~悪路~僧悟台~笹平~箕輪山ピストン~鉄山~安達太良山~
くろがね小屋~塩沢温泉という、
大混雑するであろうメインルートとは一線を画した、静かな山歩きができる山域の周回。

ところがYさんの山の会でも安達太良山を計画しているものの、
「参加者が2人足りないのでバスが出せずマイカー2台で出かけなければならない」
とのこと。
そこで会員ではないイッシーと私が参加して人数を満たすことにした。
最終的には5人増えてバスを出せることになったらしいのだが、
他の4人には各種連絡が届いているのに私には梨の飛礫だったので自主的?に降りた。

そこへお忍びのヘバ殿が爺の隠居家にやって来て
「21日は体が空いているのじゃがどこぞ良いところはないかの~」
と言う訳でポレスター姫も加えた3人が目をつけたのが谷川岳。


真岡5:00発~SAで朝食~ロープウェイP7:20着7:40発~西黒尾根経由~
肩の小屋10:45着発~トマの耳10:50着発~混雑の為少し降って昼食11:35発
~巌剛新道分岐12:35発~巌剛新道経由~ロープウェイP14:40着15:05発~
赤城・前橋間15Km渋滞~真岡17:40着



画像
西黒尾根登山口

画像
緑の方が優っている登山口付近

画像
ブナの森を縫って登る。地形に逆らわない造りのこの登山道には好印象を得た

画像
徐々に色づく木々

画像
額縁に納まる白毛門方面


ドンヨリとした空模様。
ザワザワと梢を揺すりブルブルと身震いさせる北西からの強風。
紅葉見物主目的のお気軽登山にとっては芳しくないシチュエーションだ。
この両の眼で捉えられる山肌のコントラストやグラデーションは、
陽が射す瞬間に突然覚醒し繚乱するであろう気配を彷彿させているというのに・・・。

画像
スゴイ紅葉なんだけど陽射しが足りないな~!カメラの解像度も足りないな~!感受性も足りないな~!

画像
トマの耳・オキの耳とマチガ沢

画像


画像


画像
雲間から、ファウンデーションの白い岩に時々陽が漏れると、上品に化粧された黄葉や朱葉が目を射る


西黒尾根の内下半分ほどはブナ、ダケカンバ、カエデなどの広葉樹林が占めている。
それら紅葉の主役を引き立たせる常緑樹には助演賞を与えたいほど。
その紅葉真っ只中を、
殿と姫にボッカ役を担ってもらいながら空身(に近い)とダブルストックで悠々と登る。
このペース、この荷物なら傷めている腰も痛くない。
気がつけばザワザワもブルブルもなくなり、
ベタ雲は千切れ雲となって山肌に影を落としては流れ、
雲間からの一条の光はスポットライトとなって錦繍を際立たせにかかる。
「ウ~ン、わけあっての突然の谷川岳だったけど『ヒョウタンから駒』だな。ラッキー!」

巌剛新道分岐の手前のコブ付近からは顕著な尾根歩き・岩稜歩きになり、
時々はクサリにも頼る。
テカテカに黒光りして足元をすくう蛇紋岩累々だから1に注意2にも注意・・・5に注意。

画像
オ~~~!ウソのような蒼い空が広がってきた

画像
尖塔

画像
巌剛新道分岐とその先のコブを見下ろす。光は足りないが北斜面の衣装には見るべきものがある

画像
歩かれていないのでテカテカ黒光りはしていないが、超巨大な蛇紋岩

画像
ロープウェイ利用で天神尾根を登る人並みは途切れることがない

画像
肩の小屋と万太郎山方面


肩の小屋手前の岩陰にザックをデポしてオキの耳を目指そうとした。
ところがトマの耳のちょっとした岩を降りられない人がいて抜き差しならぬ状態。
その先もオキの耳まで大名行列状態。
殿と姫と爺が揃っているこちとらが正真正銘の大名行列なのに・・・先を越された。

仕方ないのでオキの耳を諦め豪華にランチタイム。
料理そのものは、パンにキュウリとハムを挟んでカラシやマヨネーズをかけたものや、
スープやコーヒーだけなので、決して豪華とは言いがたいもの。
だけど、天上を仰ぎ、四方を見渡し、天下を睥睨しながら、
天上天下唯我独尊に浸っていられるなんて・・・、そうそうないから・・・、ヤッパリ豪華!

画像
ランチ


ランチを摂りながら下山コースを検討。
選択肢は(1)天神尾根~田尻尾根(2)西黒尾根~巌剛尾根の2つ
結論は簡単に出た。
「(1)案ではすれ違いに時間がかかりすぎて何時になったら降り終えられるやら・・・?
(2)案の方なら登ってくる人は少なそうだし圧倒的に景色がいい」

画像
巌剛新道分岐:途中、天神尾根で滑落事故(遠目には50~60mほど落ちたように見えた)が発生し、ヘリによる
救出活動の一部始終を見ていたので山頂から丁度1時間かかった。無事であることを祈る

画像
トマの耳とオキの耳

画像


画像


画像


画像


画像
マチガ沢上部

画像


画像


画像


画像


画像
マチガ沢:「この付近から大滝が見えるらしいんですが・・・?」と追い抜きざまの質問。私たちも巌剛新道に詳しくないので
「・・・・・?」。それより何より、水が全く流れていないのでは小滝も大滝もない。今年は何処も彼処も水が少ない


午前中の溌剌とした光には恵まれなかったものの、
晩秋の午後の、穏かで優しく包み込むような光には恵まれたので足は止まりっぱなし。
地図を読むと道も半ばを過ぎたようなので、足の止まりついでに一服することに。
するといかにも山ヤらしき屈強そうな若者が降りてきて立ち止まった。
駄菓子を勧めると素直にも「ご馳走になります」と口に頬張ってくれたので山談義に。
「冬山の下見で茂倉岳まで行ってきたんだけど、ど素人ばかりですれ違いできなくて~。
もっとどこかでキャリアを積んでから登ってきて欲しいよ~」
もっともな話だ。
山に登る人は誰もが平等に有している通行手形だけど、そこには歴とした区別がある。
尾瀬ヶ原を散策する人と劔岳に登る人を同列では語れないでしょ?
語ったって会話は成り立たないでしょ?
これは決して差別ではありません。住み分けでありけじめなんですよね。

そしてその続きだが
「那須塩原市からやってきました」
「私たちも同じ栃木県の益子からです」
「エッ!もしかするとデイダラボッチ?」
「ハイ、そうです」
そこから共通の山仲間遊山通信のくにさんの話になった。
彼の名は「山助平」さん。

画像


画像



巌剛新道から清水街道に降り立つと、大勢の観光客が往来していた。
一ノ倉沢までの3.3Kmほどを歩いて岩壁を見上げ、
その後スタンプを押してもらって戻れば何らかの記念品をいただけるらしいのだ。
疲れた人は500円也を払えばシャトルバスで帰ってもこられる。
「ウ~ン、すごいアイデア!すごい地域興し!」

安達太良山は雨と強風だったそうな。
強風でゴンドラが止まり大幅に時間オーバーしたそうな。
私たちの“瓢箪から駒の谷川岳”は大満足なままに終わることができた。
ラッキー!ラッキー!

*このブログを作っている最中に殿が一眼レフのSDカードを持って来てくれた。
物凄く明るくて色抜けもいい。私の写真とは雲泥の差。後ほど別枠で紹介したいと思う*


11月6日、
ヘバ殿の写真を別枠ではなくこのページで追加紹介します。


画像
旧道入り口

画像
西黒尾根登山口

画像
赤萌え

画像
マチガサワと東尾根

画像
滅多に登場しない私の写真

画像
オキの耳とトマの耳

画像
萌え~

画像
西黒尾根北斜面

画像
巨大蛇紋岩

画像
巌剛新道(下山時)よりのトマの耳・オキの耳

画像
赤萌え

画像
同上

画像
錦衣

画像
山助平さん

画像
スポットライト

画像
巌剛新道登山口

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

くに
2012年10月22日 22:25
文中、ご紹介ありがとうございます♪

谷川岳の紅葉、堪能いたしました!
写真でこれだけきれいなのですから、実際はさぞ
きれいだったことでしょうね。
そして、山助平さんとの偶然のばったり。
偶然ってあるものですね~。
2012年10月22日 23:03
くにさん、こんばんは。
「カメラ、腕前、技術、感受性の善し悪しで、別の紅葉と思えるほどに色抜けが異なるものなのか!?」と驚いたほど殿と私の写真には差がありました。
それほどに実に素晴しい錦繍でした。
そしてまた「山助平」さんとの嬉しい出会いでした。
2人で褒めまくったからクシャミ酷かったでしょ?
おっと、
くにさんは年齢は若いけど、企画力でも行動力でもヴェテランの域に達してる。師匠なんて必要ないね。
GOING MY WAYでいいんじゃない。
それでも相棒(おおにょさん)には一刻も早く復帰して欲しいだろうね~。
yamasanpo
2012年10月23日 07:58
紅葉、良いですね。
自分は秋の谷川岳は歩いたことがないので新鮮です。
好天の休日ですから激混みだったようですね。

私達は日光も良さそう安達太良も良いかな~などと思ってましたが、いずれも山も車道も混みそうとお休み。
それではとひたち海浜公園のコキア散歩でした。
ここも凄い人出でしたが公園は広いのでのんびりゆったいした一日でした。
2012年10月23日 10:08
yamasanpoさん、おはようございます。
自分自身の安達太良山、人数補充の為の安達太良山、仲間から誘いのあった谷川岳、と3つの選択肢があったにもかかわらず殿と姫とで新たな谷川岳を計画して実施しました。
西黒尾根も巌剛新道も紅葉も全てに素晴しいし安・近・短だしで、これからの恒例行事になりそうです。

椅子に座りっぱなしだと痛む腰も、姥ケ平や谷川岳程度ならリハビリにも丁度適していますしね。

yamasanpoさんたちは会津駒ケ岳で錦秋を堪能したかと思えば茨城山探検、そしてひたち海浜公園のコキアとコスモス、精力的に活動してますね~!
もう少しで定年を迎える知人が「時間を持て余してしまいそう」なんて嘆いているので、“登山・花日記”をバイブルとして読ませることにします。
和子&徹也
2012年10月23日 18:10
デイダラボッチさん 腰の具合は如何ですか?
姥が平や谷川岳でリハビリしなが回復中でしょうか?
谷川岳の紅葉もこの時期が良いんですね。
昨年10月8日に行ったんですが一寸早かったでした。
此方は右足の踵の痛みが中々取れません。
2012年10月23日 19:56
和子&徹也さん、こんばんは。
踵を傷めてから既に10日も経つのにまだ痛いとは?肉も筋肉もほとんどない部位だから、ちょっと骨を傷めたのかも。病院で診てもらってはいるんですよね。

私が日光白根山で膝を岩にぶつけた際も、腫れが引くまでに10日間、痛みが消えるまでに2週間はかかったような気がするので、もう少しの辛抱、辛抱。

腰痛とは30数年もの付き合いなので、雨巻山の
“ながら整備”と同様に“ながら登山”で治していきます。とは言ってもかれこれ20日近くになるので、
そろそろ痛みから解放されたい~!
セとナ
2012年10月24日 12:27
こんにちは。
谷川岳、大混雑の天神尾根に比べて、西黒尾根、巌剛新道はゆっくり景色を堪能できて大好きなコースです。
巌剛新道の水場はとても冷たくて、夏場は水浴びまではいかないけど顔を洗ったり、体を拭いたりしたりしていました。
西黒尾根も長いけどブナの林が気持ちいいですよね。
私達も大源太山の計画でしたがお天気が今一だったので、
浅間山にしました。
瓢箪から駒の谷川岳、本当によい紅葉でしたね。
だけど腰が痛くてもこのコースを歩くなんてやっぱりすごすぎるぅ~!
2012年10月24日 15:01
セとナさん、こんにちは。
西黒尾根のまだ緑々したブナ。山頂からの山岳重畳。巌剛新道の秋たけなわな紅葉。今一つパッとしない空模様ではあったけど、まっ、いい山歩きでした。
浅間山も落葉松の黄葉真っ盛りだったし、お忍び旅もあったりで良かったようですね。噴火口壁までのトレースは舗装道路まがいだから、誰でも抜き足差し足したくなりますよね~
あっそうそう、マッターホルン(大源太山)見事にそそり立ってましたよ。それと腰の具合、ほぼ完治したようです。痛みが全くない訳ではないけど、今程度の痛みは日常茶飯のことなので・・・ね。
軟弱K
2012年10月27日 12:09
谷川の紅葉が21日に見れるなんて・・・
今年は本当に遅いですね(-_-;)

21日はチームNも西黒から上がったはずですが会わなかったようですね・・・

山頂渋滞ですか・・・やっぱりね・・・谷川もほぼ観光地ですからね、白くなると静けさを取り戻すのでまた楽しみに行こうと思います(^_^)v

安達太良は塩沢からだと静かに歩けるのですか・・・来年はそうしようかな。
2012年10月27日 20:49
クリちゃん、こんばんは。
そうなんだよね。ウッカリしていてそのことに気付いたのは出掛け。でも1時間50分もの長時間を山頂周辺と巌剛新道分岐までの降りに費やしていたので、どこかでは行き会えると思ってた。残念!

今日は沢歩きデビュー。三斗小屋宿跡~井戸沢~流石山を周遊してきました。沢足袋すらないみすぼらしい装備での単独遡行(一々師匠にお願いする訳にもいかないので)だったけど、すごく面白かった~!
病み付きになりそう!!

この記事へのトラックバック