白馬岳と不帰キレットと唐松岳:2日目前半

【7月21日 白馬岳と不帰キレットと唐松岳:2日目前半】

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不帰キレット(不帰ノ嶮)と周囲の山々


2日目の計画
白馬山荘5:00発~杓子岳(2812m)6:20着(朝食)6:40発~鑓ケ岳
(2903.1m)7:40着7:50発~大出原分岐8:10発~天狗山荘(2730m)
8:30着8:40発~不帰キレット(2411m)10:50着(昼食)11:30発~
唐松岳(2696.4m)14:50着15:00発~唐松岳頂上山荘(2620m)
15:15着(泊)

2日目の実際の行動
白馬山荘4:55発~杓子岳6:40着(朝食)7:10発~鑓ケ岳8:20着
8:30発~天狗山荘9:15着(コーヒー・ブレイク)10:00発~天狗ノ頭
10:30発~不帰キレット(2411m)11:50着(昼食)12:15発~
不帰Ⅱ峰北峰(2614m)13:45発~不帰Ⅱ峰南峰14:00着14:10発
~唐松岳14:55着15:00発~唐松岳頂上山荘15:15着(泊)



ウトウトしただけで10時30分に覚醒。
その後布団の中でイライラを続け1時30分に外に出てみました。
富山市と思しき街灯りや村営頂上山荘の常夜灯が見えるには見えたけれど、
辺り一面真っ白で星空は望めませんでした。
寒くなったので部屋に戻り、
時間が時間だけに呑みたくはない強力睡眠導入剤(目覚めた時に朦朧として
いたり頭痛があってはいけないので)と精神安定剤とを嚥下しました。
お陰でまた少しだけ眠れたようです。

毎回毎回睡眠不足のまま行動するのはとても危険なことです。
でもこの日は眠気を感じる間がありませんでした。
朝まだきの弱々しい光の中にポジとネガとが入り混じった複雑な表情の11人を
見るにつけ、
峻嶮な不帰の巖が脳裏を去来したからです。
起き抜けざまのビックリするような山岳重畳にビンタをくれられたこともあるけど。

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槍・穂遠望

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同上

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剱はすぐそこ

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同上


快調にそして快適に12人は歩を進めました。
体調を崩している1人も私のすぐ後ろを即かず離れず着いてきています。
私は自分自身と11人の満足とを両立させる方策を練りながら歩いていました。
出した結論は
「『15時前後には行動を終える』の不文律を破る」
でした。
この日の天気予報と実際の天気は60~90分の遅れを許容してましたから。

なので時間短縮は図らず杓子岳の頂上に立ちました。
鑓ケ岳の頂上にも立ちました。
白馬岳が長兄なら杓子岳は三山の中央にあっても末っ子的な存在。
鑓ケ岳は身体が大きくて野太くてどこから望んでも次男坊の風体ですね。


ここでちょっと触れておきたいことがあります。
1日目にも文面だけで登場した松本県ケ丘高校山岳部についてです。
彼や彼女たちと同年代で登山の醍醐味を知った私にとって、
今回の出会いはタイム・スリップであり回顧であり励みでした。

テン場から追い上げ追いついてきた脚を緩めてもらい、
私たちが一足早く杓子岳山頂に立ちました。
そこで暫らくの時間と空間を共有したのです。
次には鑓ケ岳山頂で50分もの時間を費やして楽しんでいた彼や彼女たちや
顧問や先生とおしゃべりし、
シャッターを押してもらったりしたのでした。
どうもありがとう!
因みに松本県ケ丘高校の校章は槍ヶ岳をモチーフにしたものでした。
「高尚な校章」
のオヤジギャグで女子部員から座布団1枚いただきました。

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若くてたくましくて賢い彼や彼女たち

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ちょっとアップ

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月曜日には授業があるので鑓温泉へと降っていきました。後姿に「Good luck」


杓子岳山頂で朝食休憩をとったばかりなのに、
この鑓ケ岳でもコースタイム表示よりも長い(端数を四捨五入しているので)
時の流れを楽しみました。
長居するだけの価値がある容量と器量を兼ね備えたピークであることに加え、
高く昇り始めた陽の下に展開する景色は
「絶景!」
と呼ぶに相応しかったからです。


「縦走路中のオアシス」
と伝えておいた天狗山荘でコーヒー・ブレイクすることにしました。
時間的な焦りよりも心の余裕を優先させた方が難所をクリアするには効果的。
これらは何回も経験してきたことだし、
不文律を破るという決断を下したばかりだし、
それより何より、
心理的要求には応じられても物理的要求には応え切れない現実があるから。

天狗山荘が心をこめて淹れてくれた香り高く美味しいコーヒーは、
独特のカフェインが中枢神経を刺激してくれるとともに、
アロマセラピーとして抜群の芳香療法をも発揮してくれたのでした。
天狗山荘を発つ時点で80分もの遅れを見てしまいましたが、
「まった~り」
「ゆった~り」
「のんび~り」
のオノマトペの時間は身分不相応と思えるほど優雅なもので忘れえません。


天狗の頭までは絶景の励ましもあって
「スタスタ」
天狗ノ大下りのガレもザレもスラブも
「スイスイ、ヒョイヒョイ、オットコドッコイ!」
時には
「ヨッコラショッ!あっ、ドッコイショッ!」

不帰ノ嶮というおどろおどろしい名称を与えられたキレットの最低鞍部で昼食。
振り返れば天狗ノ大下りと呼ばれる大斜面、
見上げれば垂直に切り立った峨々たる巌の連なり、
そして見下ろせば黒部川と姫川の奈落に落ち込む千尋の谷底。
何と稀有にして優雅?な昼食であることか!

さあっ、
ここから今回の山旅のハイライトとクライマックスが展開されますよ~!
                   (この後は「2日目後半と3日目」に飛びます)

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出発前の白馬山荘で剱岳をバックに

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丸山山頂にて(人物写真ばかりで見苦しいでしょう?)

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テン場と宿舎と山荘と白馬岳山頂

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頚城の峰々と戸隠の山々

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浅間山方面

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白馬岳山頂を振り仰ぎます

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チシマギキョウ(千島桔梗)

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コマクサ

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同上

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杓子岳山頂にて

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杓子岳を振り返ります。下の道は自然保護のため暫らく前から通行止めです

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旭・丸山・白馬・杓子

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ウルップソウとミヤマオダマキ

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タカネツメクサ(高嶺爪草)

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シコタンソウ(色丹草)

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オヤマノエンドウ(御山の豌豆)

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ミヤマアズマギク(深山東菊)

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ウルップソウ

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鑓ケ岳とお花畑

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パノラマビュー

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声もなし

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剱岳と立山

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剱岳と白山

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鑓ケ岳山頂にて

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同上。剱岳をバックに

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富士山

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鑓ケ岳からの下山

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ミヤマキンバイ(深山金梅)

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ヨツバシオガマ

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ウルップソウ

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天気がいいのに何度もであった雷鳥

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「縦走路中のオアシス」天狗山荘でコーヒー・ブレイク中

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同上

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同上

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天狗ノ頭です

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この付近にも雷鳥しばしば

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同上

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天狗ノ大下りの大岩壁降下中

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お尻フェチ?

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これはMちゃんの雄姿。お尻フェチじゃないって証明できた?

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天狗ノ大下りのガレを降下中

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鞍部からⅠ峰へのルートを探します。よくぞこんなところにルートを切り拓いたもの
だと感心してしまいます

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この記事へのコメント

セとナ
2013年07月25日 13:31
デイダラボッチさん、こんにちは。
一日目にコメント入れようとしていたら
なんともう二日目がアップされていて・・・
荒川三山までに間に合うかな~
なんて余計な心配はいらなかった!
秋のような涼しげな空と豊富な残雪、
咲き乱れるお花達、
登ったばかりの剱岳を見ながらの稜線漫歩♪
やっぱりアルプスは最高だなぁ~
涙も枯れ果てたナはデイダラボッチさんの
心優しさに触れちょっと涙目・・・
(まだ少し残っていたらしい)
2011年の雪崩を思い出しました。
2013年07月25日 13:51
セとナさん、こんにちは。
久しぶりに恵まれた展望+花だったので気合が入
ってます。ってよりも急がないと後がない。
普段はドライアイで目を瞬かせてばかりいる
デイダラボッチだけど、出るべき時には出るもん
ですね~!セとナさんは花たちに嬉し涙を恵んで
あげてください。
和子&徹也
2013年07月25日 21:18
デイダラボッチさん 槍ケ岳と奥穂の遠望良いですね。
ここの処天気に恵まれなかったのが嘘の様に良い天気ですね。
ウルップソウ、ミヤマオダマキのコラボ綺麗です。
ますます行きたくなります。
2013年07月26日 06:22
和子&徹也さん、お早うございます。
載せきれないので省いてしまったけど、
「黒四ダムの観光放流」まで見えたんですよ。
(ここまで打ち込んだところで睡眠導入剤が効い
てしまったらしく、2時30分に気付いた時には
テーブルに突っ伏してました(汗!))
天気がいいと景色が大きくて沢山の花に逢えて、
難しい岩場でも簡単にクリアできるのでホント
ありがたい。今日からの南アもそうあってくれる
よう願ってるんですが・・・、行ってきます。 

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